介護保険と歯科
ご存知のように、日本は世界でも有数の高齢化社会になってきました。現在の核家族化した状況では、介護しようとしてもなかなか介護ができない状況があると思います。また、介護する人たちの高齢化により、負担が過大になってきています。この状況をうけて介護保険が平成12年4月よりスタートしました。
一般的に歯科と介護(保険)とはあまり関係ないように思われがちですが、口腔ケアという分野で大きな関係があります。
1.口腔ケア:口の中の衛生改善のためのケア、すなわち口腔清掃のことを指し、その目的としては、虫歯や歯周病など口の中の疾患の予防。
2. QOL(Quality of Life=生活の質)の向上:楽しい食事(会食)は生きる意欲を増し、生活に張りをもたらします。
3.全身への影響:誤嚥性(ごえんせい)肺炎の予防などがあげられます。脳血管障害などで飲み込みの反射(嚥下反射)・咳の反射の低下した方は、睡眠中にこの不顕性の誤嚥をたびたび起こし、この際、唾液とともに口腔内の細菌も同時に誤嚥するため、肺炎を起こしやすいと言われています。よく噛むことが、ぼけの予防につながる例があります。お口の健康回復が生きる意欲の回復につながる例があります。
タナカ歯科のシステムについて
訪問歯科治療の流れ
■お申し込み
お電話/FAXで承ります。患者様ご本人、ご家族、または介護者の方からもお申し込み頂けます。無料検診も行っております、申し込み時に無料検診希望を伝えてください。
■訪問日の決定
お申込者の希望に沿って訪問日と時間を決定します。その際簡単な問診をいたします。お申し込みいただいてから1週間以内にお伺いします。急患の場合は48時間以内にお伺いします。
■訪問診療当日(治療開始)
初診時に各種保険証をご提示下さい。その他、特に用意して頂くものはございません。基本的に週に一度のペースで診療を行います。1度にかかる診療時間は30分程度です。
■治療終了
治療後の状態を維持する為に先生からアフターケアについて説明を致します。
■定期健診
入れ歯の微調整・歯石除去などを行います。定期的にお伺いして歯科検診を行います。
■口腔ケア
患者様の状態や周囲の状況に応じてケアメニューを作成し、口腔ケア・リハビリを行います。
対象者について
✓ 寝たきり・歩行困難・入院中の方の歯科診療を行っています。
✓ 義歯(入れ歯)の調整・新規作成、虫歯治療、歯周治療などの治療が可能です。
✓ 歯科医師による口腔ケアも実施し、患者様・ご家族・介護をされている方に、日常のケアの方法を指導しています。
✓ 患者様の体調に合わせた、患者様にとって楽な姿勢での診療を心がけています。
✓ 治療終了後は、患者様の状態に合わせて、定期的に訪問いたします。
費用について
原則として「保険診療」となります。交通費および謝礼等は一切頂きません。