医療コラム

2019.11.01更新

 ここ数年、「非常に強い」や「猛烈な」と表現される台風が何回も日本に来ています。台風が近づくと、腰が痛い、頭痛がするなど体にさまざまな症状を訴える患者さんが多いように感じます。近年は台風などの環境の変化で症状が悪化する病気のほか、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー系の病気も増えています。
 口腔の病気でいえば、顎関節症や知覚過敏、三叉神経痛の方が増えています。三叉神経痛とは顔に痛みが出る病気で、歯周病や虫歯の痛みとは全く異なり、自分ではどうにもできない痛みに襲われます。患者数は少ないものの、ひどい痛みで生活の質が低下するため、患者さんにとってはとてもつらい病気です。
 以前の手術は難しいものでしたが、MRIやCTの発達で、神経のどの部分に症状が起きているか把握できるようになり、手術による治療が勧められています。実際、手術を受けて症状が軽くなった方を拝見すると、技術の進歩にホッとします。
 自分の病気に対して不安に感じている患者さんはたくさんいます。ストレス、環境の変化などが引き金になる病気もあります。私も2年前に骨折をして、しばらく仕事ができなかったことがあるので、患者さんの気持ちに寄り添った医療を心がけて、患者さんの不安を少しでも取り除くことができたらと考えています。口腔だけでなく、体に少しでも痛みや不安なことがあれば、ぜひ、専門医に相談をしましょう。

 

 

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11月コラム

投稿者: タナカ歯科

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