舌、舌と歯茎の間、歯肉、上あごなど、口の中にできるがんを口腔がん、
鼻の奥からのどの辺りまでのがんを咽頭がんと言います。
1987年には約2000人だった口腔・咽頭がんの死亡者が
2007年には約6400人にもなってしまいました。
他の部位から比べると、患者数の多いがんではありませんが、
急増しているところに不安があります。
海外では国をあげて口腔・咽頭がんの減少に力を入れています。
そのため、死亡者数は減ってきているという実績があります。
また、問題はステージⅠ(初期)で発見できれば生存率は90%なのですが、
実際の患者さんの半数はステージIIIと、進行した状態で発見される場合が多いこと。
早期発見とがん予防の活動がカギになります。
なじみが薄いがんのため、発見が遅れがちですが、カリフラワー状の突起物、 2週間以上治らない口内炎、
その他、何か口の中に違和感がある時は歯科、口腔外科の専門医を受診しましょう。
好発年齢である60歳代~70歳代の方は特に注意すると良いでしょう。
日頃から口の中を気にとめることで、いざというときの早期発見につながります。